絵カード
名称レッスンの時に使用する、絵カード。
説明
・サイズ
最大:30×30cm
最小:12×12cm
25×15cmや20×15cmの様に長方形でも大丈夫です!!
・市販の物もありますが、手作りもお勧めです!
絵本の絵を使用したり、インターネットから写真を拾ってきたりと、方法は色々あります。
動物や車の場合は、フィギュアやトミカ等をカラーコピーしても良いと思います!
・分類(果物、動物、車等)を選ぶ。
・絵はできるだけ、実物に近い大きさと比率で描かれている物を選ぶ
私は、最初のうちは自分で作っていました。
しかし、数が増えていくのに従い、カードを作るのが間に合わなくなってきました。
そこで公文式の絵カードを購入することにしました。
このカードの存在は知っていましたが、
・比率に問題がある絵もある
(この絵を見ただけでは、ライオンとうさぎは、大きさがあまり変わらない動物だと認識してしまう危険性があります。)
・単体ではなく、複数(2匹)の絵が1枚のカードに描かれている
等の問題もあったので、購入を躊躇していたのです。
しかし、
・リアルな絵が描かれている
・枚数が多い
・お手頃価格
であるのは、このカードのメリットです!
メリットとデメリット、双方を理解した上であれば、このカードを購入して使用するのも良いと思います!
種類も豊富にありますよ!!
ここでは、3つのみご紹介させて頂きます。
絵カードは、1度の活動で5~7枚使用します。
絵カードは、スタンド(まな板スタンド、皿立て等を使用しても良い)に立てるか、トレイに入れておきます。
私はNATURAL KITCHENで購入したスタンドを使用しています。
位置
・対面
・提示する人物の利き手と逆の方へ子どもを座らせる
提示方法
①絵カードをテーブルへ運ぶ
初めて行う時は、カードの持ち方や運び方を見せてあげる
②カードを大人の近くに置く
③ 動物のフィギュアやトミカと同じように提供する
「きりん」
と名称のみ与える。
注意点)
・名称のみ与える!「きりんの絵です」とは言わない。
・はっきり明確に発音する
・最低3回は繰り返す。「きりん」「きりん」「きりん」
④1枚ずつ名称を提供しながら、全てのカードを出す
テーブルの上での並べ方は、1番最後に名称提供する物が、子どもの前に来るように、大人側から並べていく。
⑤1枚ずつ指さし
「きりん」 「ライオン」 「ぞう」
と名称を言う。
⑥「ぞうを下さい」
「ライオンを指さして下さい」
「きりんを、ここに置いて下さい。」
等の指示を与える。
注意点)
・⑤で一番最後に名称を与えた物からする!
一番記憶が新しく、成功する可能性が高いので!
・子どもが指示した動物とは異なる物を手にした場合(例:ライオンと指示したが、ぞうを手にした場合)
「”ぞう”を取ってくれたのね!」
と、名称を伝え。また
「ライオンを下さい」
と伝える。
⑦興味を示している間は続ける。
注意点)
子どもが名称を覚えているか確認する際
「これは何?」と聞かない!
「どれから片づけたい?」
「どれが好き?」
などの表現をするようにします。
名称を理解していても、発せない場合もある為、こういった表現をします。
そうすると、子どもは指さしで答えることもできますし、自信がある場合は名称を言ったりします。
⑧子どもの集中が途切れたら、フィギュアをトレイに戻す。
⑨片づける。
目的
・実物と名称を関連つける
・子どもの語彙を豊かにする
・正確な言語を与える
・世界にあるより多くの物を子どもに与えることができる
(全ての物を具体物で提供しようとするには、経済的にも負担がかかるし、保管場所にも困る。また家庭に持って来ることが不可能な物(空、海、川など)もイメージとして、子どもに与えることができます。)
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この絵カードの活動の前に、絵カードとフィギュアを一緒に使った活動をします。
実物と絵カード
年齢
約16~18ヶ月
説明
・ 名詞を与える活動ではなく、フィギュアからカードに移行していく為の活動
・ 困難性の孤立化をしている
・ 分類されたグループで提供をする
例)動物、貝殻、果物、野菜、道具など
・ “子どもが事前に名称を知っている物でなければならない。”
準備物
・ 絵カード
フィギュアがぴったりと一致する物。もしくは、その特徴を表している物。
・ 絵は孤立化されていること。
・ 裏に名前を書く
書く位置は上でも下でも、中央でも良い。バイリンガル教育を行っている場合、2つの言語で書く。
→提供の際の表現を統一させる為。
・ フィギュア
位置
・ 対面
・ 提示する人物の利き手と逆の方へ子どもを座らせる
提示方法
① 教材を持って来る
② 名詞の確認を行う
③フィギュアだけを取り出し、カードは横に置いておく
④ 「きりんを下さい」と子どもに言う
⑤ 子どもがトレイからきりんを取り出し、置く
⑥ 子どもが全ての物の名称を理解しているようであれば、全ての物をカゴの中に戻す
⑦ 三次元から二次元への移行を行う
⑧ カードを取り出し「きりんの絵」と言い、置く
⑨ フィギュアを取り出し「きりん」と言い、カードの上にフィギュアをぴったりと重ね合わせる
⑩ 最低2つ目位までは大人が行う。3つ目位になると、子どもも活動方法を理解するので、子どもに参加させる
⑪ 全て行ったら、片付ける。片付ける順番は自由。
「きりんをカゴに入れて下さい。」、「ライオンの絵をスタンドに戻して下さい。」
(名称提供は目的ではないので行わない。)
⑫ 一度提供を行った後、子どもが一人で活動することが可能
ぴったりと合わせる作業に、子どもは興味を示す。
目的
・ 実物とイメージを関連付ける。
・ 三次元の物から二次元の物への移行=抽象化の援助
→より多くの物を子どもに伝えたい為。
まーやは、この「実物と絵カード」の活動が大好きです!!
ぴったり合わせるのが、とても楽しいようです♪