あおくんときいろちゃん

あおくんときいろちゃん
作:レオ・レオーニ
訳:藤田圭雄訳
出版社:至光社
出版年:1969

 

ストーリー
仲良しのあおくんときいろちゃん。
ある日、急にきいろちゃんと遊びたくなったあおくん。

きいろちゃんの家に行っても留守だったので、探しに行きます。
やっと会えて、嬉しくて嬉しくて!

くっついていた2人はなんと”みどり”になってしまいます!!

 

そんな2人を見て、あおくんの両親もきいろちゃんの両親も
「うちの子ではない」
と言います。
2人は悲しくなり、ポロポロと涙を流し泣きます。

その涙は、青と黄色・・・
2人の体が全て青と黄色の涙となり、流れます。
その涙がそれぞれあおくんときいろちゃんになり、元に戻ります!!

 

抽象的な絵とストーリーのなかに、「あお+きいろ=みどり」といった色についての概念、哲学的なテーマなどが含まれており、子どもだけでなく、大人もいっしょに楽しむことができる絵本です!!

 

あおくんと、きいろちゃんがうれしくて抱き合って、緑色になってしまう場面は、ほほえましく「仲良くする」とは、こういうものなんだとダイレクトに伝わってきます!
そして、豊かな色彩感覚には目を見張るものがあります。
色の敏感期の子どもに読み聞かせてあげるのも、良いと思います